農学部 出張講義一覧

地域創成農学科

講義名講義概要担当教員
地域創成農学科
について
本学科で学ぶ内容や特徴、また取得可能資格や目指す進路・就職先等について説明します。学科教員
植物も病気になるんです!植物も人間と同じように病気にかかります。食料を生産に大きな障害を与える場合があります。どのような状況になれば植物が病気になるのか?病原菌に対して植物も人間のように免疫を発揮できるのか?植物の病気をどのようにして防いだらいいのか?簡単に説明します。教授
相野 公孝
微生物ハンターになりませんか!毎日、踏みしめている土の中に、皆さんが思いもよらない宝が隠されています。土1gの中には100憶以上の微生物が生息しています。人間が求めるあらゆる機能を見つけることができます。植物の根の周りに生息する細菌を中心にその機能とその利用方法について解説します。教授
相野 公孝
植物を病気から守るレンジャーのお話植物の病院をご存知ですか?病院は日本に3か所あります。その一つが吉備国際大学植物クリニックセンターです。また、病院とは呼びませんが、植物防疫所、各都道府県の病害虫防除所があります。植物を病気や害虫から守るレンジャーたちです。どのような活動しているのか詳しく解説します。教授
相野 公孝
世界の人口問題を考える2008年、日本の人口は減少を始めました。今後日本はどのような社会に転ずるのか、期待よりも不安の声が多く聞かれます。一方、世界を見渡せば、人口増加によって人々の生存が脅かされつつある地域もあります。世界の人口問題を紹介します。教授
末吉 秀二
文化の違いを考える私たち日本人にはあまり馴染みのないアラブ・イスラーム文化を紹介します。イスラームの理解に不可欠なアラビア語の基礎、西アジア史、近・現代のアラブ社会の課題について話します。教授
末吉 秀二
研究する人生 ~実験、論文、ときどき恋愛~研究者ってどんな人? 頭が良くないとなれないの? どんな人が研究者に向いているの? 国立大学、国公立研究機関を経て現在私立大学に勤務する現役研究者が、研究者のウラガワを語ります。研究に興味が湧いて、明日から勉強が楽しくなるかも・・・教授
氷見 英子
私は理系文学女子理系の人は本なんて読まない? もったいない!! 理系を満喫する文学についてお話しします。教授
氷見 英子
国産小麦の真実なぜ国産小麦は高価なのか? そして色が悪いのか? 日本における小麦栽培の歴史と研究について。教授
氷見 英子
生物を学ぶ学部 〜理学と農学の違い〜現在の大学には様々な学部が存在します。生物を取り扱う授業内容が多い『理学』(生命科学など)と『農学』の大学の講義内容違いなどについてお話をします。准教授
桧原 健一郎
作物品種改良の歴史突然変異体と育種学についての講義と大学において行っている研究について説明を行います。大昔の農作物を知っていますか?スーパーに並ぶ作物の何%が品種改良されたものでしょうか?ヒトが農作物を生み出し、品種改良を行ってきた歴史について、わかりやすく説明します。准教授
桧原 健一郎
ゲノム編集技術を知る2020年のノーベル賞にも輝いたゲノム編集技術。日本でも栄養価の高いトマトや毒素の少ないジャガイモなどが生み出されています。ゲノム編集とは何か、遺伝子組換えとの違いやこれまでの農作物の品種改良との違いなどに触れながら解説します。准教授
桧原 健一郎
植物の形づくり被子植物は、葉、茎、根などの器官を正しく発達させながら、植物体を作り上げ、適切な環境・時期に花をつけ、結実します。植物の形はどのように作られるのか?という疑問について現在行っている研究例も交えながら、お話します。准教授
桧原 健一郎
植物バイオテクノロジー『事前打ち合わせが必要』
組織培養、接ぎ木、遺伝子組換え、ゲノム編集など植物バイオテクノロジー分野は日々進歩しています。新しい技術の解説、現在の最新情報、あるいは植物のバイオテクノロジーに関連して講義をして欲しい内容に沿った講義を行います。
准教授
桧原 健一郎
植物の遺伝子『事前打ち合わせが必要』
うるち米ともち米、花を作る時期、土から栄養吸収など植物は作物としての性質や環境適応などに様々な遺伝子を利用していることが研究から明らかになりつつあります。植物に見られる生命現象や農作物などについて講義をして欲しい内容に沿い、「遺伝子」というキーワードを含めたお話をします。
准教授
桧原 健一郎
「生態系サービス」について里山から考える生態系が維持されていることで、わたしたちはさまざまな恩恵を受けています。それらは、最近では「生態系サービス」と呼ばれています。生態系がどのような仕組みで維持され、人間の関わり方でどのように変化してきたのか、身近な里山を例に話します。教授
森野 真理
世論調査の疑問に答える世論調査の結果を信用できますか。それを判断するためにはサンプリング理論に基づく社会統計学的理解が必要です。サンプルは偏りなくランダムに抽出される必要があります。標本誤差を考慮する必要があります。母集団の推定が問われます。これらについて実例を用いて説明します。准教授
平井 順
インタビュー調査の第一歩地域調査をおこなうとき、現地の実情についてよく知っている人物にインタビューをする必要が生じます。そのインタビュー調査の実施方法の基本を解説します。あらかじめ質問項目を抽出する。取材日時のアポイントを取る。適切にレコーダー利用の許可を取り、メモをとりながら話を聞く。事後の取材内容の整理をする。これら一連のプロセスのお話をします。准教授
平井 順
植物工場ってなに?人工的に環境を制御することで周年栽培を可能にし、安定した収量を確保できる「植物工場」とは一体どのようなものなのか、そして日本の農業の将来を背負う存在になれるのかどうかなど、植物工場について紹介したいと思います。講師
許 冲
動く遺伝子とは黄色や茶、黒など様々な色の実が混在する見た目に楽しいトウモロコシがたまに見かけます。その色違いの原因はトウモロコシの中で、動いてる遺伝子が存在しています。この動く遺伝子の農業上の応用を解説します。講師
許 冲
美味しい日本酒の造り方醸造して造るアルコール飲料の中で、日本酒ほどアルコール濃度の高いお酒は世界中どこにもありません。この講義ではその秘密に迫ります。日本酒の製造工程をかいつまんで説明し、その根幹になる麹菌の利用技術について、少し掘り下げて解説します。教授
井上 守正
楽しい日本酒の歴史日本の歴史を灘の視点で俯瞰し、「なぜ人は酒を飲むのか」という大いなる謎に迫ります。その時日本酒の歴史が動いた、というエポックを補助線に今の私たちの日常を考察します。教授
井上 守正
新しいお酒の開発事例これまで数多くの新規酒類の開発に携わって来ました。その事例を具体的に紹介しながら、「新しい食品を開発するとはどういうことなのか」をわかりやすく解説します。教授
井上 守正
「ウイルス」ってなに?現在、新型コロナウイルスによる感染症が世界中で大流行し、まだまだ収束の気配が見えません。この最中では、多くの方が、ウイルスは怖いものというイメージを持つと思います。一方で、ヒトをはじめとする生物のDNAには、多数のウイルス遺伝子が組み込まれていて、それが各生物種のダイナミックな進化を起こしたことが明らかになってきています。そもそも、ウイルスとは何なのでしょうか?生物なのかどうか、どのような構造を持っているのか、生態系での役割や巨大ウイルスの発見など、最新の知見を紹介し分かりやすく解説していきます。教授
村上 二朗
美味しさを科学する
〜味覚とメイラード〜
生き物は食べ物を摂取しないと生きていけません。視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚すべての五感を使って食べています。第一部では、ヒトが「美味しさ」をこの五感を使ってどのように味わっているのかそのメカニズムにふれ、実際に味覚検査(官能検査)を体験してもらいます。第二部では、発酵食品の醤油や味噌に見られる褐変反応にふれながら、食品のメイラード反応による食品の調理による香りの違いを体験してもらいます。講師
金沢 功
食べ物抗酸化力を調べようなぜ野菜を食べないといけないのか?
「野菜は体に良いから食べないとダメ!!」などご両親から言われませんでしたか?「野菜は健康に良い」という言葉は、健康系テレビ番組でよく耳にしたことがありますよね。だから皆さんも”なんとなく”野菜は体に良さそうと感じているでしょう。今回の実験では、「なぜ野菜を食べれば良いのか?」、その答えを野菜などの食品がもつ抗酸化力を調べることで、野菜を食べることの大切さを体験してみましょう。
講師
金沢 功
ヨーグルトと乳酸菌と健康と「ヨーグルトが体にいい」と聞いたことがありますか?なぜ「体にいい」のでしょう?
それはヨーグルトの中で乳酸菌が生きているから。日本のヨーグルト・乳酸菌飲料に含まれる乳酸菌は、ブルガリア国やモンゴル国に代表される伝統的発酵乳から分離・保存されたものが大半です。
私たちヒトは「微生物の集合住宅」です。ヒトの細胞は約37兆個とされますが、ヒトの体に生息する微生物は100兆個以上とされています。特に腸内細菌は、私たちの健康に大きく影響することが、近年の研究で明らかになってきました。
この講義では、世界の様々な伝統的発酵乳と、日本のヨーグルト・乳酸菌飲料を紹介します。また、近年の研究で明らかになってきたヨーグルトや乳酸菌の健康保健効果についても、お話しします。
講師
林 将也
遺伝子組換え食品と
ゲノム編集食品
CRISPR(クリスパー)という新しい遺伝子編集技術は、かつてない高い精度でゲノム(*)を改変できる。
従来用いられてきた育種法による形質の改善という光の陰で、ゲノムに目的以外の変異が引き起こされる。必要最小限のゲノムだけを編集する技術は、育種法と比べて、植物などのゲノムへの影響が少ないという主張がある。この技術を利用したゲノム編集食品の発展は、長年続いてきた遺伝子組換え食品に関する議論の方向性を変えてしまうかもしれない。
ヒト医療からバイオ農業までの分野を「破壊」し変化させる遺伝子組換え技術・ゲノム編集技術と、私たちの食卓に欠かせない食品との関係をみてみよう。
(*ゲノム: ある生物のDNAがもつすべての遺伝情報のセット)
講師
林 将也