生命医科学部 出張講義一覧

番号講義題目講義概要講師
D-1大学における研究成果と社会貢献研究競争がグローバル化した今、予想しなかった技術・情報が突然海外から飛び込んでくることは珍しくありません。研究開発における革新的技術に関わる情報収集が今まで以上に重要になってくると考えられます。今後、大学の近未来技術と研究成果はどのように変貌していくのか、大学における研究成果の有効活用と社会貢献について概説します。生命医科学科
教授 池脇 信直
D-2糖鎖は細胞の顔である糖と聞くと、何を思い浮かべますか。甘いお砂糖や糖尿病でしょうか。ミクロな目で見ると、糖がつながった糖鎖は細胞の表面にあり、その種類が細胞の「顔」を決めています。血液型を決める赤血球の顔も、がん細胞の顔も、糖鎖が決めているといっても過言ではありません。知っているようで知らない、色々な糖の側面について紹介します。生命医科学科
教授 三苫 純也
D-3命の倫理:
①脳死と臓器移植
②安楽死
③尊厳死
命の大切さを考えることは近年とても大切になっています。内容としてあげた「脳死と臓器移植」、「安楽死」、「尊厳死」の3つは、いずれも現代医療の中で重要視されながら、明確に定められているわけでもなく、各国での対応も分かれている生命倫理における重要な課題です。生命のあり方を問うことは、難しいことではありますが、3つの中の一つでも知ることによって、新たな視野が広がることと思います。一度聞いてみませんか。生命医科学科
教授 前田 和彦
D-4映画が語る医療と生命倫理医療や生命倫理、それに関する法律は何か難解なイメージがあると思います。そのようなものも映画のストーリの中から学べれば、意外と身近に感じることでしょう。実は文芸作品だけではなくSFやアニメ映画の中にも医療や福祉を理解するヒントはあるのです。普段難しく感じる医療や福祉について楽しく学んでみませんか。生命医科学科
教授 前田 和彦
D-5新たな人権と法「個人情報保護法」や「性同一性障害特例法」等、近年の個人と人権意識の高まりから生まれた法制度があります。なぜ、個人の情報は重要なのか、どこまでが保護される情報なのだろうかを易しく解説します。また、日本では長い間、外見としての体と内面としての精神が一致していない人を理解できなかった歴史があります。特異な目で見たり、受け付けなかったり、やっと性同一性障害という疾病であると位置付けられ、自ら望む性への転換を出来るようになった人たちの話とその制度を知ってみませんか。生命医科学科
教授 前田 和彦
D-6楽しく学ぶ一次救命「突然の心停止」では、適切な対処が行われない場合、帰らぬ人となる可能性が非常に高くなります。心停止は、運動中や普段の生活の中で起こりうるリスクです。ここでは一般の人にできる一次救命について簡単な実技を含み2つの事を学びます。「①心停止で倒れた方への対処とAEDの使用法」、「②食物をのどに詰め窒息状態になった場合の対処」これらの事について楽しく解説いたします。生命医科学科
教授 山本 成郎
D-7健康を守る免疫の仕組み私たちは日ごろから感染症や癌などから健康を脅かされています。そのような感染症の原因となる微生物や癌細胞に私たちの体はどのように立ち向かっているのでしょうか。また、自分の細胞や成分をどのように自分として受け入れているのか、ワクチンはどのように免疫に働きかけるかなど、私たちの体を防御する巧妙な仕組みを垣間見て頂きたいと思います。生命医科学科
教授 梅木 一美
D-8ノーベル賞と臨床検査皆さんが、病院を受診された際に血液検査や心電図検査などを受けられた経験をお持ちだと思います。病気の診断や治療効果を客観的に判断するのに臨床検査は欠かせません。臨床検査を含む医療は最新の研究成果を次々に取り込んで発展しており、ノーベル賞の研究も例外ではありません。独創的な研究成果がどのように臨床検査に取り入れられているのか具体的な事例をお示ししながら分かりやすくお話しします。生命医科学科
教授 梅木 一美
D-9iPS細胞(人工多能性幹細胞)と再生医療日本の山中教授が発明したiPS細胞は、私達の体を構成する様々な細胞に分化する能力と、ほぼ無限に増殖する能力を併せ持つ、それまでの科学の常識を覆した驚異的な細胞です。iPS細胞の利用によって医療や医薬品開発、生命科学の研究が、今まさに大きく前進しています。iPS細胞と、その医療等への応用について少し学んでみませんか。生命医科学科
准教授 薬師寺 宏匡
D-10細胞同士の通信網ヒトの体は多くの細胞から成り立っています。ある細胞は単独で、またある細胞は集まり、「目、心臓、骨」のような構造を作り上げて、色々な細胞同士が協力することでヒトの体が完成します。完成した体が働く際に構成する細胞が勝手に動いては、有効な働きが出来ません。そこで、細胞同士は必ず連絡を取り合うことになりますが、その連絡手段として、小さな因子、あるいはそれらを包んだ小さな袋が細胞から放出されていきます。このような小さな成分がどのようにして「通信網」として働くのか、その仕組みについて、ヒトの健康や病気との関係も含めてお話しします。生命医科学科
准教授 野村 創
D-11女王蜂のような癌幹細胞日本でも年々増加している癌(がん)は死因の第1位で、死因に占める割合では約3分の1が癌による死亡です。癌の治療には抗癌剤を使った化学療法や、放射線を使った放射線療法がありますが、癌細胞の中にはこれらの治療法が効きにくい癌細胞がいます。この特別な癌細胞は「癌幹細胞」と呼ばれ、子分の癌細胞をたくさん増やす女王蜂の様な細胞です。癌幹細胞について勉強してみましょう。生命医科学科
准教授 宮本 朋幸
D-12病院で大活躍の医療職!
臨床検査技師と
細胞検査士の仕事
高校生の皆さんの中には「将来どんな仕事をしようか」と悩んでいる人も少なくないと思います。
私も高校時代はすごく悩みました。
そこで今回はおすすめの仕事の一つである臨床検査技師と細胞検査士をみなさんに紹介します。
「医療職に興味がある人」、「まだ夢が無い人」はぜひ聞いてみてください。
きっと「あなたがやりたいこと」候補の一つになると思います。
生命医科学科
講師 芝原 一樹
番号講義題目講義概要講師
D-13楽しく微生物を知ろう!ばい菌(細菌)、ウイルス、かび(真菌)。。。皆さん、違いが分かりますか?新型コロナウイルス(COVID-19)対策に大変な日々を過ごしていますが、そもそも「新型じゃない」コロナウイルスって何?本講義で食中毒やインフルエンザ、そしてCOVID-19など様々な病気と微生物の関係を楽しく学びましょう!生命医科学科
教授 渡辺 渡
D-14医療機器を触ってみよう!医療の高度化が進み、多くの医療機器が病院(臨床)で使用されています。医療現場では、医療機器が適切に操作・動作しないと患者さんの命に関わります。これらの医療機器の操作・保守・管理を行う専門職が臨床工学技士です。今回の大学模擬授業は、臨床工学技士の仕事内容の実態と、病院で実際に使用されている医療機器の一部について、見て触れてみる体験型実習講義を実施します。生命医科学科
講師 砂子澤 裕
D-15血液をきれいにする !?尿を作成して血液をきれいにしている臓器が腎臓。でも、この腎臓が病気になると血液が汚れて死に至ってしまします。そこで、開発されたのが人工腎臓。全国に32万人いる患者さんを治療しているのが臨床工学技士。ここでは腎臓の働きから人工腎臓、そのフィールドで働く臨床工学技士についてお話をします。生命医科学科
准教授 丹下 佳洋
D-16高気圧酸素治療でパワーアップ高気圧酸素治療と聞くと、プロ野球の選手やサッカー選手がケガの治療に用いて、驚異的に回復することが知られています。しかし、実際はどうでしょうか?医療の中で、この高気圧酸素治療に関わっているのが「臨床工学技士」です。その臨床工学技士の立場から、高気圧酸素治療が病院でどのような症例に実施されているのか、酸素を体中に増やすことでどんなパワーが得られるかをお話します。生命医科学科
准教授 右田 平八
D-17人工臓器はサイボーグ?今や体の多くの部分が機械や医療用具で置き換わる時代。いずれ脳以外が全て機械になるかも!? サイボーグは可能なのか、人工臓器や代用用具はどこまで進歩しているのか? 臨床工学技士がかかわっている人工臓器やそれ以外についてもお話しします。私たちが生きていくこととはどうあるべきなのか、移植医療も含めてこれからの医療のあり方について皆さんと考えてみましょう。生命医科学科
教授 竹澤 真吾
D-18電気メスって無線機だ手術室には多くの医療機器があります。患者さんの治療を行う際にエネルギーを加える装置、患者さんの状態を見守る装置、手術の支援をする装置など複雑で高度な機器です。体にエネルギーを加える装置の中で代表的な装置が電気メスです。この装置は、体に電流(高周波電流)を流して、手術の際の出血を止めます。工学的に見ると無線装置です。この無線装置を使って電気メスの役割のお話をします。生命医科学科
教授 戸畑 裕志